鳥取のカニは日本一?カニ専門店が水揚げ量や消費量から鳥取県のカニ事情を解説!
鳥取県は松葉ガニの産地として有名です。そんな鳥取県では県をあげてカニのPR活動に力を入れており、「5つのカニ日本一」を掲げています。他にもカニの産地には北海道や石川県などがありますが、鳥取県にどんな日本一があるのか気になりますよね。
本記事では、県のホームページで紹介されている「5つのカニ日本一」を境港のカニ専門店マルツが詳しく深掘りします。
鳥取県のカニにかける想いや、鳥取県のカニの魅力がわかるので、ぜひ最後までチェックしてください!
鳥取県の5つのカニ日本一
鳥取県が掲げる「5つのカニ日本一」とは以下の5つです。
①カニの水揚げ日本一
②カニの消費量日本一
③カニの牧場面積日本一
④新鮮活がに出荷日本一
⑤カニにかける想い日本一
それぞれ詳しく解説していきます。
①カニの水揚げ日本一
鳥取県はカニの水揚げ量が日本一です。ただし、正確には都道府県別ではなく、主要漁港における水揚げ量の日本一になります。農林水産省によって調査される統計には「都道府県別」と「主要漁港別」があります。
都道府県別だと北海道が1位、鳥取県が2位となっています。一方で主要漁港別では、鳥取県境港が1位で、2位の北海道と比べると約2倍の水揚げ量です。これほど境港に水揚げが集中する理由は、良い漁場から近いことに加えて、競り場や加工場、直売所などが併設されており新鮮なカニが流通する環境が整っているからです。周辺県の漁船も入港しています。
また、鳥取県では松葉ガニだけでなく、紅ズワイガニも有名です。紅ズワイガニの水揚げ量は都道府県別でも鳥取県が全国1位になっています。
②カニの消費量日本一
鳥取市はカニの消費量で日本一です。総務省家計調査の2020年~2022年のデータでは、金額別に見ると1位鳥取市、2位福井市、3位金沢市となっています。福井は越前ガニ、金沢は加能ガニが有名ですが、それらの県をおさえて全国1位です。数量別でも1位が鳥取県となっており、2位の相模原市と比べて約2倍の消費量となっています。
これほど、鳥取でカニが食べられているのは、江戸時代からカニを食べる文化があった記録が残っていたり、岩美町の学校では給食でカニ丸ごと一匹を提供していたりと、古くからカニが地元に根付いているからです。
参考:令和4年統計局家計調査
鳥取県民は、カニを食べる機会が多いためカニの食べ方にも精通しています。地元民おすすめの食べ方を知りたい方はこちらの記事もご参照ください。
「松葉ガニの食べ方 | カニ専門店おすすめのレシピもご紹介!」
③カニの牧場面積日本一
鳥取県はカニ牧場の規模が日本一です。カニ牧場はカニが生息する沖合にコンクリートブロックを沈めて、カニが産卵しやすい環境を作る取り組みです。大きさは東京ドーム2,340個分で11,320haになります。
カニは年々漁獲量が減っており、全国的に資源保護のために禁漁期間を設けるなどの措置が取られています。鳥取県は育ちきっていないカニを漁獲したいための規制を独自に設けていたりと資源保護の取り組みに先進的な県とも言えるでしょう。
④新鮮活がに出荷日本一
鳥取県は新鮮活がに出荷日本一も掲げています。「活がに」とは活きた状態で流通するカニです。同じ未加工のカニでも流通の過程で死んでしまったカニは「生かに」と呼ばれ区別されます。
カニは鮮度劣化が早いので、活きたまま流通させるのは非常に難しいのですが、鳥取県の漁船は大きな水槽が設備されているため活きたまま市場で競りにかけられます。
マルツでも旬の11月~2月は活の松葉ガニを市場で仕入れて販売しています。港に併設された店舗でその日のうちに発送するので。活きたままのカニをご自宅で楽しむことができます。
活がにの出荷は水揚げから発送/販売までのスピード勝負なので、設備が整っていない漁港では出荷できません。
⑤カニにかける想い日本一
最後に、カニにかける想い日本一です。鳥取県では、カニ牧場をはじめとした資源保護や様々なPRキャンペーンを実施したりとカニに対する想いがとても強い県です。その証として、鳥取県は季節限定で「蟹取県」に改名することを公表しています。
特にキャンペーン活動の目玉である「蟹取県ウェルカニキャンペーン」では、対象の宿泊施設に泊まって抽選に応募すると600名の方に鳥取のカニをプレゼントする太っ腹な企画を行っています。
カニに対する熱い想いをもった鳥取県がおすすめする松葉ガニや紅ズワイガニをぜひ一度ご賞味ください!
番外編(他にもこんなすごいものあります!)
県のホームページでは紹介されていませんでしたが、他にも他県にないカニへのこだわりがあるので、ご紹介します。
ギネスにも登録された「五輝星」
松葉ガニは鳥取を代表するブランドガニです。鳥取でとれるズワイガニの中でもサイズや身入りなどの基準を満たしたものだけが松葉ガニとして販売されます。鳥取県では、松葉ガニの中でもさらに、大きさ・品質・型が最上級のものを「五輝星」というブランド名で販売しています。
この「五輝星」は2019年に1匹500万円で競り落とされて世界一高級なカニとしてギネス世界記録にも認定されています。ただし、五輝星のすべてがここまで高級という訳ではなく、通常は1kg5万円くらいです。1匹500万円は初競りでついた値段で、初競りは通常の相場ではなくご祝儀相場で取引されます。鳥取のカニは注目度が高く、世界的にも注目されています。
最新の加工技術「活〆ボイル製法」
カニにこだわりを持つ鳥取県では、カニの鮮度を保つための研究が日々されています。特に、カニ専門店マルツでは、独自の活〆ボイル製法という最新の加工技術を取り入れています。活〆ボイル製法は、活きたままのカニを水で締めて茹で上げるのが特徴です。これは活きたままカニが競りに出され、競り落とせる鳥取県境港ならではです。
高い鮮度を保ったままご自宅まで届くので、カニの旨味が詰まった最高の状態でお召し上がり頂けます。マルツでは当日発送も行っており、鮮度が高いカニを楽しみたいと考える方は、加工/流通の設備が整っている鳥取のカニがおすすめです。
カニ通販なら専門店のマルツがおすすめ
本記事では、鳥取県のカニ日本一の情報について深掘りしてご紹介しました。鳥取県には様々なカニ日本一がありますが、すべての根本にあるのはカニにかける想いです。
カニにかける想いがあるからこそ、水揚げや加工/流通の技術、設備が進歩して今の鳥取県のカニのブランド力があるのではないでしょうか。
マルツは鳥取県境港に実店舗を持つカニ専門店で50年以上の歴史があります。仕入れから加工、販売まで自社一貫で、プロの目利きによって厳選されたカニを販売しています。
旬の時期は活の松葉ガニも販売していますが、独自の活〆ボイルで仕上げた松葉ガニは身が引き締まり、鮮度を保ったままご自宅までお届けできるのでおすすめです。オンラインショップにて販売中なので、ぜひチェックしてみてください!