ワタリガニ(ガザミ)とは?特徴やおすすめレシピをカニ専門店が解説!
ワタリガニという名前は聞いたことがあっても、実際どういったカニなのか知らない人も多いのではないでしょうか。ワタリガニは日本各地で漁獲され、漁獲量も多い人気のカニです。比較的小ぶりなカニなのでパスタの上に丸ごと乗っていたりすることも多いです。
今回はワタリガニの購入を考えている人向けに、ワタリガニの特徴やおすすめの調理法をご紹介します。他のカニとの違いやおすすめの購入方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ワタリガニとは?
ワタリガニは、ワタリガニ科のカニです。ズワイガニ科のカニと同じように脚は10本あります。紅ズワイガニやズワイガニの次に流通量が多い種類のカニなので食べたことのある人も多いでしょう。
ワタリガニは、漢字では「渡りガニ」英語では「Swimming Crab」と言います。その名の通り、泳ぐスピードが早く、日本全国の広い地域に生息しているのがワタリガニの特徴です。
ガザミとワタリガニの違い
実は、ガザミとワタリガニは同じカニです。ワタリガニというのは、ガザミを含むワタリガニ科のカニをまとめた呼び名であり、ガザミが本来のカニの名前です。一方で、流通の段階ではワタリガニと表記されることが多いので、ワタリガニの方が馴染み深いでしょう。
他にも、「イシガニ」「タイワンガザミ」「ジャノメガザミ」などがワタリガニ科のカニで有名です。
ワタリガニの特徴
ワタリガニの味の特徴は、強いカニの旨味です。ワタリガニは脚が短くほとんど食べられないため、胴体の身とカニ味噌を楽しむカニです。特に、茹でたり蒸すことで旨味が濃縮されて、美味しく食べられます。出汁を取るのにもおすすめのカニですよ。
ワタリガニは、カニの中でも特に鮮度が落ちやすいカニです。購入するときは「活」のワタリガニがおすすめです。冷凍や加工技術が進み、冷凍や生での販売もありますが、しっかり火を通して食べ、賞味期限は必ず守るようにしましょう。
また、ワタリガニはオスとメスで味が異なります。オスはぎゅっと詰まった身の旨味が楽しめ、メスは濃厚な内子が楽しめますよ。
ワタリガニのおすすめレシピ
ワタリガニは火を通して食べるのが一般的です。特に、ワタリガニの身から取る出汁は絶品ですよ。美味しい茹で方も紹介しますので、ぜひ「活」のワタリガニを購入してご家庭で調理してみてください。
ワタリガニの味噌汁
【材料】2人分
ワタリガニ:2杯
水:500ml
顆粒和風だし:小さじ1
酒:30ml
味噌:お好みの量
ネギ:お好みの量
【作り方】
1.鍋にワタリガニと水を入れ、強火で沸騰させる
2.沸騰したらアクを取り、顆粒和風だしと酒をいれて中火で5分煮る
3.ワタリガニに火が通ったら味噌を溶かし、弱火で3分煮る
4.器に盛り、ネギを乗せたら完成
ワタリガニは鍋に入れる前に胴体と脚を切っておきましょう。そうすると出汁がよくでますよ。
ワタリガニの茹で方
【用意するもの】
ワタリガニがしっかり浸かるサイズの鍋
水:適量
塩:適量
【茹で方】
1.鍋にワタリガニの甲羅を下にして入れる
2.カニが浸かるくらい水を入れ、塩を入れる(水1.5Lに対して、塩大さじ3が目安)
3.中火で煮立たせて10分茹でる
4.甲羅を下にしたまま取り出し、そのまま冷やす
茹でるときのポイントとして、ワタリガニを茹でる際は生きたまま茹でてはいけません。暴れて手足が取れたり、危険なので注意しましょう。
活け締めは、氷水にワタリガニを入れ動かなくなるまで(10分程度が目安)浸ければ、簡単にできますよ。
ワタリガニの旬(美味しい時期)
ワタリガニの旬はオスとメスで違い、年に2回あります。産地によって多少異なりますが、オスは5〜11月の夏の時期、メスは11〜4月の冬の時期が旬になります。
産卵期の6月に禁漁期間を設けている地域もありますが、基本的にワタリガニは1年中食べられるカニです。ぜひ、美味しい時期にオスとメスのワタリガニを食べ比べてみてください。
ワタリガニの購入ガイド
ワタリガニの値段相場はいくらくらいなのかやおすすめの購入場所について解説します。鮮度の良いものをできるだけお得に購入したいですよね。ぜひ、ワタリガニを購入する際の参考にしてください。
ワタリガニの値段相場
ワタリガニは1㎏が3,000〜5,000円と、比較的リーズナブルな価格で購入できます。サイズは1匹300〜500gが多いので、1㎏でワタリガニ2〜3匹が目安です。値段の高い大きなサイズのワタリガニでも1匹6,000円程度です。
また、メスのほうがオスよりも1㎏あたり1,000円くらい相場が高くなっています。購入する際はオスメスどちらか確認した方が良いでしょう。
おすすめの購入場所
ワタリガニは直売所や通販でも購入できますが、通販であれば産地直送がおすすめです。ワタリガニは鮮度が落ちやすいカニなので、鮮度にこだわっている販売店を選びましょう。
おすすめは活のワタリガニですが、中にはその日の朝にとれたカニを浜茹でして販売している販売店もあります。どちらの商品も鮮度で味が大きく異なるので、信頼できる販売店を探してみてください。
カニ通販ならカニ専門店マルツ
マルツは鳥取県境港にあるカニ専門の老舗です。ワタリガニは取り扱っていませんが、同じくカニ味噌も美味しく楽しめるズワイガニ(松葉ガニ)を販売しております。
ズワイガニはカニの脚にもしっかり身が詰まっていて、カニ味噌とカニ身の両方を存分に楽しめるのでおすすめです。甘みもしっかりと感じられる美味しいカニなので、ぜひ食べ比べてみてください。
マルツのカニ通販には以下のような特徴があります。
プロの目利きによって厳選
この道30年以上の目利きのプロが長年の経験値から、みそや身入りが良く鮮度のいいカニ(A級)、そうでないカニ(B級)を1枚1枚選別しています。
11月〜12月のハイシーズンには1日に数百枚のカニをボイル、選別し、店頭に並べています。その専門店だからできる圧倒的な数が確かな質の担保に繋がっています。
独自の活〆ボイル製法
マルツの松葉ガニは「活」にこだわり、活きたままのカニを水で締めて茹で上げるのが特徴です。珍しい自社専用ボイル釜で、職人が塩加減や温度管理、茹で時間の調整をしながら丁寧に茹で上げます。脚切り防止で品質管理に繋がるのはもちろん、鮮度がいいカニを茹で上げる事で身が引き締まり甘みが増した味わいに仕上がります。
また、1度に500枚近くのカニを同じ釜で茹でるためカニの出汁が染み渡り、カニの旨味が詰まった味わいに仕上がります。カニの出汁でカニを茹でる専門店ならではの製法です。
当日発送が可能で鮮度が高い
マルツでは、仕入れから加工、販売まで自社一貫です。鮮度にこだわり、競りから1時間以内にボイルされ全国に発送されます。
活のカニもしっかりと氷を敷き詰めて鮮度維持をしているのでご安心ください。山陰地方に住んでいない方でも本場の新鮮なカニが食べられます。
まとめ
今回は、ワタリガニの特徴やおすすめのレシピを紹介しました。ワタリガニは旨味が強く感じられるカニなので、味噌汁など出汁を取る料理におすすめのカニです。禁漁期間がほとんどなく、オスとメスで1年を通して楽しめますよ。
一方で、しっかりとカニ身を味わいたい人は、ズワイガニがおすすめです。甘みが強く感じられて、濃厚なカニ味噌も味わえます。
カニ専門店マルツではお得な訳ありのズワイガニやワタリガニと同じくらいリーズナブルな紅ズワイガニも販売しております。オンラインショップから購入できるのでぜひチェックしてみてください。