松葉ガニvs越前ガニ | 味や値段、シーズンなど違いを徹底比較!
ブランドガニとして有名な松葉ガニと越前ガニですが、違いをご存知ですか?実は共通する部分は多いですが、違いも存在します。
せっかくカニを購入するなら美味しくてコスパの良いものを選びたいですよね。今回は、カニ専門店マルツが松葉ガニと越前ガニの違いを味や値段、シーズンなどの観点から比較解説していきます。
どちらのカニがあなたの好みに合うのかこの記事を読んで確認してみましょう。
どちらもズワイガニのブランド名
前提として、松葉ガニも越前ガニも「ズワイガニ」であることを理解しておきましょう。ズワイガニは似ている紅ズワイガニと区別するために「本ズワイガニ」とも呼ばれます。
松葉ガニも越前ガニもブランド名でカニの品種ではありません。ズワイガニは、各漁場のカニをブランド化するために地域によって異なるブランド名が付けられています。
特に有名なのは、松葉ガニと越前ガニですが、他にも加能ガニや間人ガニといったブランドガニが存在します。
松葉ガニと越前ガニの比較表
松葉ガニ |
越前ガニ |
|
産地 |
山陰地方(鳥取県、島根県、兵庫県北部、京都府北部) |
福井県のみ |
味 |
身が詰まっており、上品な甘みが特徴 |
身が詰まっており、上品な甘みが特徴 |
価格 |
1匹12,000円~28,000円 |
1匹15,000円~30,000円 |
シーズン |
毎年11月から翌年の3月 |
毎年11月から翌年の3月 |
タグの色 |
赤色 |
黄色 |
どちらも同じズワイガニであるため、味は変わりません。主な違いは産地や値段です。
それぞれの項目について詳しく解説していきます。
ズワイガニの産地
ズワイガニの主な産地は以下の通りです。2018年のズワイガニの全国漁獲量は4,165トンなのに対し、漁獲量の半数以上は下記の3県からとなっています。
1位 |
2位 |
3位 |
兵庫県 1,159トン |
鳥取県 999トン |
北海道 712トン |
1位の兵庫県と2位の鳥取県は松葉ガニなので、松葉ガニの特徴としては、比較的漁獲量が多いことが挙げられます。一方で、福井県は4位になっており、そもそも越前ガニは福井県でしかとれないので、漁獲量が少ないブランドガニになります。
ちなみに3位の北海道のズワイガニにはブランド名は付いておらず、ズワイガニとして流通しています。
味の違い
松葉ガニも越前ガニも、身がぎっしり詰まっていて上品な味が特徴です。同じズワイガニなので味は変わりません。ただし、中には「松葉ガニの方が美味しい」「越前ガニの方が美味しい」といった意見もあります。これは単純に鮮度の問題が大きいです。
美味しいカニをお求めの方は、鮮度管理の環境が整っている大きな漁港で水揚げされたズワイガニがおすすめです。松葉ガニだと鳥取県境港、越前ガニだと越前港がもっとも水揚げ量が多い港となっています。特に、鳥取県境港はカニの水揚げ量が日本一多いことでも有名です。
ブランドによる味の違いはありませんが、鮮度によって味が大きく変わるので、購入するときは鮮度管理が徹底されている販売店から購入するようにしましょう。
価格の違い
価格の違いが松葉ガニと越前ガニのもっとも大きな違いとも言えます。松葉ガニの相場は1匹12,000円~28,000円なのに対し、越前ガニは一匹15,000~30,000円が相場です。
値段に違いが出るのには以下のような理由が考えられます。
・水揚げ量が松葉ガニよりも越前ガニの方が少ない
・松葉ガニよりも越前ガニの方が歴史が古い
・越前ガニは皇室に献上される「献上ガニ」として有名
カニの相場は水揚げ量に比例して、毎年変動しています。水揚げ量が少ないと希少価値が高まり、値段が高騰してしまう傾向にあります。また、越前ガニは歴史が古く、献上ガニとしても有名なので、プレミア感が相まって相場は松葉ガニよりも高くなっています。
贈り物などで、よりプレミア感を出したい方は越前ガニがおすすめですが、同じ味で少しでもお得にズワイガニを楽しみたい方は松葉ガニがおすすめです。
松葉ガニにもワンランク上の贈答用のプレミアム商品があるので、贈り物をお探しの方はこちらもチェックしてみてください。
歴史を比較
越前ガニは歴史が古いとされていますが、具体的にどのような歴史があるのでしょうか。
越前ガニの歴史
越前ガニはもっとも歴史があるカニとされており、安土桃山時代から福井県ではズワイガニが水揚げされていた記録が残っています。また、明治時代からは福井県の特産物として皇室に献上されるようになっており、「献上ガニ」として広く知られてきました。
今でも三国港で水揚げされた越前ガニの中から厳選された15匹を毎年献上する文化が続いています。天皇皇后両陛下が食べていると聞くとプレミア感が増しますよね。
松葉ガニの歴史
一方で、松葉ガニに歴史がないかというとそうではありません。鳥取県では、1782年の江戸時代のころから松葉ガニが食べられています。鳥取藩主の池田治道が津山藩主の松平越後守へ松葉ガニを送っている記録も残っており、鳥取では古くから贈答品として松葉ガニが選ばれてきました。
歴史が長いのは越前ガニとされていますが、どちらも長く地元で愛されてきたブランドガニです。
シーズンの違い
ズワイガニは海域によって、禁漁期間が定められています。ただし、松葉ガニの産地である山陰地方も福井県も海域Aという同じ海域に属するため、シーズンは変わりません。
ズワイガニのシーズンは11月6日~3月20日で、12月~2月にかけてもっとも美味しい旬を迎えます。また、3月21日~11月5日は禁漁期間のため、食べられません。
時期を外してしまった場合は、海域が異なる北海道のズワイガニや9月からシーズンが始まる紅ズワイガニも検討しましょう。
タグの違い
左:松葉ガニの赤タグ 右:越前ガニの黄色タグ
最後に、タグの違いをご紹介します。松葉ガニも越前ガニもブランドの証であるタグが付きます。タグ付きのカニはブランドガニであることやサイズや身入りが良い証明になるので、美味しいカニを安心して購入できます。
松葉ガニは赤、青、ピンク、白と産地によって色が異なりますが、水揚げ量が多い鳥取県では全域で同じ「赤タグ」が使われています。一方で越前ガニのタグは黄色になっています。
色が違うだけで、どちらも同じ基準でタグ付けされているのでご安心ください。
松葉ガニ通販ならマルツ
マルツは、鳥取県境港に店舗を構えるカニ専門店です。50年以上の伝統と信頼を持つカニ専門店なので、美味しさと鮮度に優れたカニを安心してご購入頂けます。
マルツではオンライン販売も行っており、新鮮な松葉ガニを当日発送で高い鮮度を保ったままご自宅までお届けします。
マルツのカニには以下のような特徴があります。
プロの目利きによって厳選
この道30年以上の目利きのプロが長年の経験値から、みそや身入りが良く鮮度のいいカニ(A級)、そうでないカニ(B級)を1枚1枚選別しています。
11月~12月のハイシーズンには1日に数百枚のカニをボイル、選別し、店頭に並べています。その専門店だからできる圧倒的な数が確かな質の担保に繋がっています。
独自の活〆ボイル製法
マルツのカニは「活」にこだわり、活きたままのカニを水で締めて茹で上げるのが特徴です。珍しい自社専用ボイル釜で、職人が塩加減や温度管理、茹で時間の調整をしながら丁寧に茹で上げます。脚切り防止で品質管理に繋がるのはもちろん、鮮度がいいカニを茹で上げる事で身が引き締まり甘みが増した味わいに仕上がります。
また、1度に500枚近くのカニを同じ釜で茹でるためカニの出汁が染み渡り、カニの旨味が詰まった味わいに仕上がります。カニの出汁でカニを茹でる専門店ならではの製法です。
当日発送が可能で鮮度が高い
マルツでは、仕入れから加工、販売まで自社一貫です。鮮度にこだわり、競りから1時間以内にボイルされ全国に発送されます。そのため、山陰地方に住んでいない方でも本場の新鮮なカニが食べられます。
まとめ
本記事では、松葉ガニと越前ガニの違いについて、味や値段、シーズンなどの視点から比較解説しました。
それぞれ特徴が異なるので、「まずはコスパの良い松葉ガニを試してみる」「希少な越前ガニを大切な方へ贈る」など自分に合った方法でカニを楽しんでもらえたら嬉しいです。
カニ専門店マルツでは、松葉ガニと紅ズワイガニを取り揃えております。鮮度と品質にこだわるマルツのカニをぜひ一度ご賞味ください。