冷凍カニの美味しい食べ方をプロが解説！解凍方法やおすすめレシピも紹介！
冷凍のカニは長期保存ができて、手軽に食べられるので、購入を検討している人も多いのではないでしょうか。冷凍カニは、メリットもある一方で、取り扱いに注意しないと美味しく食べられません。
そこで、今回はカニ専門店マルツが冷凍カニのおいしい食べ方について解説します。解凍方法や冷凍カニの選び方も紹介しますので、冷凍カニの購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
冷凍カニの種類
冷凍カニにもいくつか種類があります。どれを選ぶかでカニの解凍時間や調理方法が異なるので注意が必要です。順番に見ていきましょう。
生冷凍とボイル冷凍の違い
見た目ではわかりにくいですが、冷凍カニには、生冷凍とボイル冷凍の商品があります。
生冷凍は水揚げ後、そのまま冷凍した商品で、自分で調理したい人におすすめです。一方で、ボイル冷凍は水揚げ後にボイル加工してから販売しているため、調理不要で食べられます。そのため、自分で調理するのが不安な人におすすめです。
ちなみに、生冷凍は刺身などの生食では食べられないので気をつけましょう。刺身で食べられるのは「活き」のカニだけです。冷凍の過程でどうしても鮮度が落ちてしまうので、鮮度の良さを求める人は、冷凍ではなく「活き」や「ボイル」の商品がおすすめです。
姿とポーションの違い
冷凍カニには、丸々1匹の姿の商品とすでに捌いてあるポーションの商品があります。
姿のカニはカニの脚からカニ味噌までカニを余すところなく楽しめ、冷凍でも旨味が逃げにくいです。
一方で、ポーションは面倒と思われがちなカニを捌く行程を省け、手軽に食べられるメリットがあります。姿とポーションで迷ってしまう人はこちらの記事で違いを紹介しているので、参考にしてください。
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冷凍カニの美味しい食べ方
冷凍カニを美味しく食べるためにはいくつかのポイントがあります。レシピだけでなく保存方法や解凍方法も押さえて、冷凍カニを楽しみましょう。
おすすめレシピ
まずは、冷凍カニを美味しく食べるためのレシピを紹介します。冷凍カニは出汁をとって楽しむ料理にはあまり向いていません。カニ本来の味をしっかり楽しみたい人や出汁の味を楽しみたい人は「活き」や「ボイル」のカニの購入がおすすめです。
カニのバター焼き
【材料】
冷凍カニの脚：4～6本（おすすめは生冷凍のポーション）
バター：15g
お好みの野菜（エリンギ・アスパラなど）
【作り方】
1.冷凍カニの場合は解凍しておく
（余分な水分はキッチンペーパーなどで拭いておく）
2.フライパンにバターを入れ温める
3.温まったら野菜を入れ、少ししてからカニも入れる
4.時々裏返しながら火を通す
5.カニが赤くなってきたら蓋をして弱火で2～3分蒸し焼きにする
6.カニと野菜に火が通ったら完成
カニチャーハン
【材料】
冷凍カニの脚：3～4本（おすすめはボイル冷凍のポーション）
ご飯：お茶碗2杯分
卵：2～3個
刻みネギ：適量
鶏ガラスープの素：小さじ2
油：大さじ2
【作り方】
1.カニは捌いてカニ身だけの状態にしておく
2.フライパンを温めて油を大さじ1入れる
3.溶いた卵を入れスクランブルエッグを作って皿にあげておく
4.残りの油をフライパンに入れ、カニ、ネギ、ご飯を入れてお玉で切るように炒める
5.混ぜ合わさったら鶏ガラスープの素を入れて味を調える
6.最後にスクランブルエッグと合わせて軽く炒めたら完成
生冷凍の場合は、一度火を通して食べる必要があります。カニの茹で方が知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
※冷凍カニを茹でる際は必ず一度解凍してから茹でるようにしましょう。
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保存方法
冷凍カニを購入した際は、食べる分だけを解凍し、残りは冷凍庫で保存しましょう。
冷凍カニは空気に触れると冷凍焼けしてしまうので、長く保存したい人は保存する際にカニが空気に触れない工夫が必要です。例えば、カニを新聞紙に包んでさらにジップロックに入れるなど2重や3重に包むことで長く保存できます。
また、一度解凍したカニを再冷凍するのはおすすめしません。再冷凍すると鮮度が落ちてしまい、味の変化や食中毒の危険もあります。必ず食べる分だけを解凍するようにしましょう。
解凍方法
美味しく冷凍カニを楽しむには正しい方法で解凍することが重要です。解凍方法は、生冷凍とボイル冷凍で異なるので注意しましょう。生冷凍カニの場合は時間をかけずにできるだけ早く解凍します。対してボイル冷凍は長時間かけてゆっくり解凍するのがおすすめです。
生冷凍のカニは、まずカニについているグレースと言われる氷の膜を水でさっと洗い落とします。そのあとに旨味が逃げないようビニール袋にいれ、30分から1時間ほど優しく流水にあてて解凍します。このとき、カニ身が直接水に触れると旨味が流れ出てしまうので気をつけてください。
ボイル冷凍のカニは、新聞紙やキッチンペーパーでカニを包み、バットかビニール袋へ入れて冷蔵庫でじっくり解凍します。溶けてくると大量の水が出るので、こまめに水を捨てるなどカニが水に浸からないように注意が必要です。
解凍時間の目安（ボイル冷凍の場合）
届いたらすぐにカニを食べたいと考える人もいるかもしれませんが、冷蔵庫でゆっくりと解凍するボイル冷凍の場合は解凍に約1日かかると考えておきましょう。
解凍時間はカニの種類やサイズによって変わりますが、以下の時間が目安になります。
冷凍タラバガニ：約18～24時間
冷凍ズワイガニ：約12～18時間
冷凍毛ガニ：約24～36時間
解凍の注意点
さらに、解凍時には以下の3点に注意が必要です。
【全解凍せずに8割ほどの半解凍に留める】
全解凍してしまうとカニの旨味が水分と一緒に流れ出てしまいます。食感やみずみずしさもなくなってしまうので少し凍っているくらいが食べ頃です。
【常温や電子レンジでの解凍はしない】
早く食べたいと短時間で解凍したくなりますが、カニは温度変化に弱いためおすすめできません。カニの旨味が損なわれたり、パサパサな食感になってしまいます。
【冷凍のまま調理しない】
解凍せずに調理すると料理が生臭くなってしまったり、カニの旨味も流れ出て美味しく楽しめません。必ず一度解凍してから調理しましょう。
よくある質問
冷凍したカニはいつまで持つ？
冷凍カニの賞味期限は約1ヶ月です。通販サイトによっては半年から1年と記載がありますが、実際のところ家庭用冷蔵庫では開け閉めによって温度変化が発生するので、1ヶ月以上の保存は大きく味が落ちてしまう可能性が高いです。よって冷凍カニでも賞味期限に関わらず、最大1ヶ月を目安に食べきることをおすすめします。
カニが生臭い場合どうしたらいい？
もし、カニから酸っぱい臭いやアンモニア臭がする場合は食中毒の危険があるので、食べられません。正しく保存しているのにも関わらず腐ってしまっている場合は、販売店に連絡しましょう。
冷凍のカニは水揚げされてから時間が経っていることもあるので、鮮度が落ちている可能性があります。鮮度が不安な人は産地直送で届く「活き」や「ボイル」のカニがおすすめです。
冷凍したカニが黒いのはなぜですか？
カニは時間が経つにつれて黒く変色する性質があります。これはアミノ酸が酸化することでおきる「黒変」と呼ばれる現象で、食べても問題はありません。
しかし、見た目が悪く風味も落ちてきてしまうのでなるべく早く食べるのがおすすめです。冷凍カニはその日に食べられる量を解凍し、解凍したら早めにお召し上がりください。
カニ通販ならカニ専門店マルツ
マルツは鮮度にこだわるカニ専門店なので、船の出ない年末年始の時期をのぞいて冷凍のカニは販売しておりません。
また、当店の冷凍カニは12月に水揚げされたカニを産地で急速冷凍しています。冷凍カニでも鮮度へのこだわりは怠りません。ぜひ、お正月や年末の家族の集まりなどにご活用ください。
マルツは、鳥取県境港にあるカニ専門の老舗で、境港は鳥取で一番カニの水揚げ量が多い全国有数の漁港です。
マルツは、50年以上の伝統と信頼を持つカニ専門店なので、美味しさと鮮度に優れたズワイガニ（松葉ガニ）や紅ズワイガニを安心して購入できます。
マルツのカニ通販には以下のような特徴があります。
プロの目利きによって厳選
この道30年以上の目利きのプロが長年の経験値から、みそや身入りが良く鮮度のいいカニ（A級）、そうでないカニ（B級）を１枚１枚選別しています。
11月〜12月のハイシーズンには１日に数百枚のカニをボイル、選別し、店頭に並べています。その専門店だからできる圧倒的な数が確かな質の担保に繋がっています。
独自の活〆ボイル製法
マルツの松葉ガニは「活」にこだわり、活きたままのカニを水で締めて茹で上げるのが特徴です。珍しい自社専用ボイル釜で、職人が塩加減や温度管理、茹で時間の調整をしながら丁寧に茹で上げます。脚切り防止で品質管理に繋がるのはもちろん、鮮度がいいカニを茹で上げる事で身が引き締まり甘みが増した味わいに仕上がります。
また、１度に500枚近くのカニを同じ釜で茹でるためカニの出汁が染み渡り、カニの旨味が詰まった味わいに仕上がります。カニの出汁でカニを茹でる専門店ならではの製法です。
当日発送が可能で鮮度が高い
マルツでは、仕入れから加工、販売まで自社一貫です。鮮度にこだわり、競りから1時間以内にボイルされ全国に発送されます。
活のカニもしっかりと氷を敷き詰めて鮮度維持をしているのでご安心ください。山陰地方に住んでいない方でも本場の新鮮なカニが食べられます。
まとめ
今回はカニ専門店マルツが冷凍カニのおいしい食べ方についてご紹介しました。解凍方法や保存方法のポイントを押さえることで、より美味しくカニを食べられます。冷凍のカニにも種類があるので、購入前に自分に合ったカニを確認しておきましょう。
カニが届いて2〜3日以内に食べられる人は、鮮度の高い「活き」や「ボイル」のカニの購入がおすすめです。カニ鍋やカニしゃぶはもちろん、活きのカニは刺身でも食べられます。
特に、プロが絶妙な塩加減で茹でている「ボイル」のカニは、旨味が詰まった最高の状態でご自宅に届くので、調理不要で美味しくカニを楽しめます。
新鮮なカニ本来の旨味と甘みをぜひ一度ご賞味ください。