セコガニ(香箱ガニ)とは?カニ専門店がズワイガニのオスとメスの違いを紹介!
皆さんは、セコガニがどんなカニかご存知ですか?実は、セコガニはズワイガニのメスのことです。市場に出回ることが多いのはオスなので、セコガニを知らない人は多いのではないでしょうか。
セコガニは、希少でカニ好きのなかでも人気のカニです。ズワイガニはオスとメスで異なる特徴を持つので、違いを理解することで自分に合ったカニを楽しめます。
今回はカニ専門店のマルツが、セコガニの特徴やズワイガニのオスとメスの違いについてご紹介します。見分け方やおすすめの食べ方も紹介するのでカニ選びの参考にしてみてください。
セコガニとは?
セコガニは、ズワイガニのメスのことです。漢字では、「勢子ガニ」と書き、「香箱ガニ」とも呼ばれます。
他にも「親ガニ」「セイコガニ」「コッペガニ」など地域によっていろいろな呼び名がありますが、すべて同じカニです。
セコガニはメスならではの内子(うちこ)と外子(そとこ)と呼ばれる卵が食べられるのが特徴です。セコガニは他にもオスとの違いがたくさんあるので自分に合ったカニを選ぶようにしましょう。
ズワイガニのオスの呼び名
ちなみに、オスのズワイガニも地域によってさまざまな呼び方があります。例えば、鳥取県では「松葉ガニ」、福井県では「越前ガニ」、石川県では「加能ガニ」などです。
これらのカニはブランドガニとも言われ、大きさや重さ、色や身入りなどの厳しい独自の基準があり、選ばれたカニのみがタグをつけられます。タグ付きのカニは品質の証明がついたブランドガニです。ぜひ一度食べてみてください。
ズワイガニのオスとメスの違い
同じズワイガニでもオスとメスで特徴が異なるので、知らずに購入すると後悔してしまうかもしれません。見た目、味、値段、時期のそれぞれの特徴を比較して紹介します。
オスメスの見分け方
まず、オスとメスでは見た目から違います。一般的にオスの大きさが600g〜1kgに対してメスは100g〜200gほどです。これはメスは産卵すると脱皮しなくなりますが、オスは親になっても脱皮を続けて大きくなるので違いがでてきます。
また、メスには内子と外子という部分があります。内子は甲羅の中にあり、カニの卵巣部分です。外子はセコガニのお腹側の甲羅の小さな茶色い粒のことでカニの卵のことをさします。
特に、外子が黒味がかっていると「黒子」と呼ばれ、黒いほどカニの卵が成熟しているので美味しいと言われています。美味しいセコガニを見分けたい人は外子の色を確認するのがおすすめです。
味の違い
ふっくらとしたカニ身を味わいたい人はズワイガニのオス、珍味である内子や外子を食べてみたい人はメスのセコガニがおすすめです。メスは産卵にエネルギーをたくさん使うので身が細く、カニ身はあまり楽しめません。
ただしメスは内子と外子があるため、コアなファンに人気があります。内子は濃厚な味わいで、一度食べるとクセになる美味しさと言われています。外子は魚卵のようにプチプチした食感で味はありませんが、醬油漬けなど味をつけて食べることが多いです。カニ味噌はどちらのカニでも楽しめます。
値段の違い
ズワイガニのオスは1匹 が1万円以上することが多い一方で、ズワイガニのメスは1匹1,000円〜2,000円くらいの値段です。単純にサイズによる違いもありますが、オスのズワイガニは希少な上に需要も高いのでその分高価になっています。
ズワイガニは漁期も限定されているうえに水揚げ量によって価格が変動します。オスは年明けの1〜2月に価格が下がる傾向があるので、お得に購入したい人は時期を確認して購入するようにしましょう。
時期(シーズン)の違い
セコガニの漁期は11月〜年末までとわずか2ヶ月間しかありません。資源保護の目的から漁期が限定されているのでそれ以外の時期では食べられないのです。
対してズワイガニのオスは11月~翌年3月までとセコガニに比べると長い間楽しめます。
セコガニは漁期も短く、水揚げ量も多くないので販売店舗も限られています。時期だけでなく販売店もしっかり調べておきましょう。
セコガニの美味しい食べ方
セコガニは小さいため1匹丸々を調理することが一般的です。セコガニからでる出汁は絶品です。セコガニを美味しく食べる方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
味噌汁
セコガニは小さく、オスほど身が詰まっていないので味噌汁などの出汁をとる調理方法がおすすめです。
【材料】
セコガニ:1匹
水:500ml
味噌:大さじ2
大根:1/4本
ネギ:適量
【作り方】
1.大根を一口サイズにネギを小口切りに切る
2.生のセコガニを半分に切り、水の入った鍋にいれて火にかける
3.沸騰したら大根をいれ、アクを取りながら火を通す
4.10分ほど煮て、火が通ったら味噌を溶かす
5.ネギを加えて完成
他に出汁を入れる必要がなく、カニの出汁だけで美味しい味噌汁ができます。また、セコガニを大きめの鍋で茹でてお好みの具材を入れるだけでセコガニの鍋にすることも可能です。
ボイル
セコガニならではの内子と外子を楽しみたい人はボイルがおすすめです。
【材料】
セコガニ:1匹
水:適量(カニがしっかり浸かる程度)
塩:適量
【作り方】
1.大きめの鍋に水をいれ、海水くらいの塩の濃度にして火にかける
2.沸騰したら甲羅を下にして鍋に入れる
3.アクを取りながら噴きこぼれに注意して15分ほど茹でる
4.茹で上がったら鍋からザルにあげ、水気を切って冷ましたら完成
濃厚でコクのある内子は一度食べるとやみつきになるほどの美味しさです。ボイルすると内子と外子を存分に食べられるので試してみてください。
オスとメスどっちがおすすめ?
ここまでズワイガニのオスとメスの違いについて紹介してきました。セコガニはカニの身より内子と外子を楽しみたい人、カニの珍味を味わってみたい人におすすめです。
一方でカニ身をしっかり楽しみたい人にはズワイガニのオスがおすすめです。しっかり詰まったカニ身はいろいろな調理方法で楽しめます。
カニ専門店マルツは松葉ガニの鮮度にこだわり、仕入れから加工まで自社一貫しています。セコガニの販売は行っておりませんが、鮮度の良い松葉ガニだからこそ味わえるカニの甘みや旨味をぜひ味わってみてください。
ズワイガニ通販ならカニ専門店マルツ
マルツは、鳥取県境港にあるカニ専門の老舗で、境港は鳥取で一番カニの水揚げ量が多い全国有数の漁港です。
マルツは、50年以上の伝統と信頼を持つカニ専門店なので、美味しさと鮮度に優れたズワイガニ(松葉ガニ)や紅ズワイガニを安心して購入できます。
マルツのカニ通販には以下のような特徴があります。
プロの目利きによって厳選
この道30年以上の目利きのプロが長年の経験値から、みそや身入りが良く鮮度のいいカニ(A級)、そうでないカニ(B級)を1枚1枚選別しています。
11月〜12月のハイシーズンには1日に数百枚のカニをボイル、選別し、店頭に並べています。その専門店だからできる圧倒的な数が確かな質の担保に繋がっています。
独自の活〆ボイル製法
マルツの松葉ガニは「活」にこだわり、活きたままのカニを水で締めて茹で上げるのが特徴です。珍しい自社専用ボイル釜で、職人が塩加減や温度管理、茹で時間の調整をしながら丁寧に茹で上げます。脚切り防止で品質管理に繋がるのはもちろん、鮮度がいいカニを茹で上げる事で身が引き締まり甘みが増した味わいに仕上がります。
また、1度に500枚近くのカニを同じ釜で茹でるためカニの出汁が染み渡り、カニの旨味が詰まった味わいに仕上がります。カニの出汁でカニを茹でる専門店ならではの製法です。
当日発送が可能で鮮度が高い
マルツでは、仕入れから加工、販売まで自社一貫です。鮮度にこだわり、競りから1時間以内にボイルされ全国に発送されます。
活のカニもしっかりと氷を敷き詰めて鮮度維持をしているのでご安心ください。山陰地方に住んでいない方でも本場の新鮮なカニが食べられます。
まとめ
今回はセコガニの特徴やズワイガニのオスとメスの違いについてご紹介しました。ズワイガニのオスとメスで食べ方や楽しみ方が違うことを初めて知った人も多かったのではないでしょうか。2ヶ月間しか食べられないセコガニも魅力的ですが、ふっくらしたカニ身を楽しみたい人は松葉ガニがおすすめです。
カニ専門店マルツでは鳥取の境港で水揚げされた松葉ガニや紅ズワイガニを産地直送で全国にお届けしております。贈答用におすすめの「タグ付き松葉ガニ」や、家庭でしっかり楽しめるお得な「訳あり品」のカニもおすすめです。ぜひオンラインショップをチェックしてみてください。