イバラガニとは?旬や産地と美味しい食べ方をカニ専門店が解説!

イバラガニとは?旬や産地と美味しい食べ方をカニ専門店が解説!

2025.8.24 コラム
イバラガニ

 

カニといえばズワイガニや毛ガニ、タラバガニが有名ですが、イバラガニは聞いたことがない人も多いでしょう。イバラガニは捕獲量が少ないため市場に出回る数も少なく、高級カニの一つとして知られています。


今回は、イバラガニの特徴やおすすめの調理法をカニ専門店がご紹介します。他のカニとの違いや購入のポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。


イバラガニとは

イバラガニは甲羅や脚に長いトゲがあるのが特徴で、タラバガニの仲間に分類されるカニです。主にベーリング海・オホーツク海・北海道網走地方などで獲れます。


甲羅の幅は約20㎝ほどで、脚は外見上8本ですが、甲羅の下にさらに2本隠れています。水深450~700mほどの深海に生息しており、底曳き網やカゴ漁でしか捕れないため、市場に出回ることは稀です。その分、価格は高値になります。


なお、「イバラガニモドキ」という似た名前のカニも存在します。見た目は似ていますが、トゲはイバラガニほど長くなく、別の種類のカニです。

イバラガニとタラバガニの違い

イバラガニとタラバガニはどちらも大きく食べ応えがあるカニです。どちらもヤドカリ下目に分類されており、実はヤドカリに近い仲間です。その中で、タラバガニはタラバガニ属、イバラガニはイバラガニ属と、別種に分類されます。


外見の違いは明確で、イバラガニは長いトゲがある一方で、タラバガニは甲羅がツルツルしています。味はイバラガニの方が濃厚で甘みが強く、流通量は少ないものの一度食べた人からは高く評価されています。タラバガニは淡泊な味わいで、カニ鍋や焼きガニで食べることが多いです。

イバラガニと花咲ガニの違い

花咲ガニは、タラバガニと同様にヤドカリ下目でタラバガニ属に分類されるカニです。見た目は、甲羅がゴツゴツとしてトゲがありますが、イバラガニほど長いトゲではありません。どちらも茹でると色は赤くなりますが、花咲ガニはより鮮やかな赤色になります。


イバラガニは甘みと濃厚さが特徴で、知る人ぞ知る高級ガニの1つです。花咲ガニは旨味と塩気があり、海の風味を楽しめます。特に味噌の味が濃く、甲羅焼きや味噌汁などで食べることが多いです。


イバラガニの味の特徴

イバラガニの味は濃厚で甘みが強いのが特徴です。カニ特有の旨味が詰まっており、タラバガニよりもイバラガニを好む人も一定数います。甲羅が大きく足も長い分、身がギュッとしまっているため、歯ごたえも楽しめます。


カニ味噌は発達していないため苦く、食用としては好まれません。カニ味噌を楽しみたい場合は、ズワイガニや毛ガニがおすすめです。


イバラガニのメスには内子があり、ねっとりとした食感と独特の甘み、ほろ苦さのバランスを楽しめます。白ご飯や日本酒との相性が良い絶品食材ですが、希少性が高いので見つけるのは難しいでしょう。


イバラガニの美味しい食べ方

イバラガニは味噌が少ないため、脚の部分を食べるのが一般的です。甘さと旨味が詰まった食べ応えのあるイバラガニの美味しさを引き出すレシピを紹介します。

イバラガニのバター焼き

【材料】2人分

・イバラガニの脚:6本 ※好みに合わせて増減OK
・バター:小さじ1
・醤油:少々
レモン:少々


【作り方】

①下準備:
冷凍ポーションの場合は、流水解凍して水気をとる
姿の場合は、殻を剥いて食べやすい状態にしておく

②フライパンを熱し、バターをひく

③バターが広がったら、フライパンにイバラガニの脚を並べる

④イバラガニに火が通ったら、ひっくり返して両面を焼く

⑤醤油を振りかける

⑥フライパンから取り出し、お好みでレモンをかけて完成


バター焼きは調味料を入れすぎると、せっかくのカニの味がかき消されてしまいます。味見をしながら、分量に応じて味を調整しましょう。


イバラガニの旬と産地

イバラガニの旬は冬で、特に12月から3月にかけてが美味しい時期です。これは海水温が下がることで身が締まり、甘みや旨味が増すためです。


主な産地は北海道沿岸やオホーツク海、網走地方などで、深海に生息しているため漁獲量は非常に少なく、市場に出回る数も限られています。旬の時期であっても入手は難しく、見つけられたら非常に貴重です。


美味しいイバラガニを味わうには、鮮度の良いものを選ぶことが重要です。市場や通販で購入する際は、産地直送のカニを選ぶと、甘みや旨味を最大限に楽しめます。


イバラガニの購入ガイド

イバラガニの値段相場やおすすめの購入場所について解説します。鮮度の良いものをできるだけお得に購入したいですよね。ぜひ、イバラガニを購入する際の参考にしてください。

イバラガニの値段相場

イバラガニの値段相場は時期や販売店によって異なりますが、1kg約1万円弱が相場です。イバラガニは大きいので、片側の脚で約1㎏に相当します。


水揚げ量が価格にも影響するので、希少なイバラガニは、価格も高くなる傾向にあります。

おすすめの購入場所

イバラガニのおすすめの購入場所は、産地直送の通販サイトです。流通量が少ないので、スーパーや近くの直売所で見つけることは難しいでしょう。産地直送のカニ通販であれば、確実に鮮度の高いカニを楽しめます。


国産のイバラガニを食べたい人は、主な産地である北海道のカニ通販サイトがおすすめです。北海道のカニ通販サイトであっても、産地直送でない場合もあるので、必ず産地を確認するようにしましょう。


産地直送のカニ通販ならカニ専門店マルツ

マルツは鳥取県境港にあるカニ専門の老舗です。イバラガニは取り扱っていませんが、鮮度が高く美味しいズワイガニ(松葉ガニ)を販売しています。


ズワイガニは、イバラガニと同じく希少なカニとして知られており、カニ身の甘さとプリッとした食感が特徴のカニです。カニ味噌も楽しめるので、カニの旨味を余すところなく味わえますよ。産地直送のイバラガニが見つからないという人は、ズワイガニを試してみるのがおすすめです。


マルツのカニ通販には以下のような特徴があります。


プロの目利きによって厳選

カニの目利き


これまで3,000万枚以上のカニを見てきたこの道30年の目利きのプロが長年の経験値から、みそや身入りが良く鮮度のいいカニ(A級)、そうでないカニ(B級)を1枚1枚選別しています。


11月〜12月のハイシーズンには1日に数百枚のカニをボイル、選別し、店頭に並べています。その専門店だからできる圧倒的な数が確かな質の担保に繋がっています。

独自の活〆ボイル製法

活〆ボイル

マルツの松葉ガニは「活」にこだわり、活きたままのカニを水で締めて茹で上げるのが特徴です。珍しい自社専用ボイル釜で、職人が塩加減や温度管理、茹で時間の調整をしながら丁寧に茹で上げます。脚切り防止で品質管理に繋がるのはもちろん、鮮度がいいカニを茹で上げる事で身が引き締まり甘みが増した味わいに仕上がります。


また、1度に500枚近くのカニを同じ釜で茹でるためカニの出汁が染み渡り、カニの旨味が詰まった味わいに仕上がります。カニの出汁でカニを茹でる専門店ならではの製法です。

産地直送で全国にお届け

産地直送のカニ

マルツでは、仕入れから加工、販売まで自社一貫です。鳥取県境港で競りにかけられたカニは、1時間以内にボイルされ全国に発送されます。


当日発送も行っているので、高い鮮度を保ったままご自宅で本場の美味しいカニを食べられます。鮮度の高いカニを刺身で食べたり自分で調理したい人は「活」のカニ、調理不要で届いたらすぐにカニを楽しみたい人は「ボイル」のカニがおすすめですよ。


鮮度にこだわった美味しいカニをお求めの方はぜひ、マルツのオンラインショップをご利用ください。



まとめ

今回は、イバラガニの特徴やおすすめの調理法について紹介しました。大きくて長いトゲが特徴のイバラガニは、甘みと濃厚さがあり、希少性の高さから「幻のカニ」と言われるほどです。市場や通販で見つけられたら、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。


また、入手が難しい場合は、ズワイガニもおすすめです。脚にしっかり身が詰まり、カニ味噌も楽しめるため、家庭での食事やギフトにも最適です。カニ専門店マルツでは、鳥取県産の新鮮なズワイガニを産地直送でお届けしています。オンラインショップから購入できるので、ぜひチェックしてみてください。


オンラインショップはこちらから

 

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